寂しがり屋なのかどうか。
あちこちへおもちゃを連れて移動するはな。
中でもかえるのぬいぐるみがお気に入りのようで、
気分が高揚すると、咥えて部屋中を猛スピードで走り回る。
そして、顎をのせてくつろぐ。
ま、ぬいぐるみにとってはいい迷惑だろうけど・・・・
仕事柄、部屋には食べ物があふれ、
一日中、料理の匂いがしている我が家。
人のための料理、仕事用の料理を
自分のごはんと混同することがないよう、
もう少し、色々なことが認識できるようになるまで、
手作りご飯をあげるつもりはなかったのだけれど。
術後、減ったままの体重を戻すには、
何より傷を早く治さなくちゃ、と、カリカリフードに加え始めた控えめな手作りの諸々。
傷口修復には蛋白質とコラーゲン、ビタミンCが必須。
ビタミンCはわんこは体内で合成できるけど、普段以上の蛋白質が必要。
それに、育ちざかりでもあるのだからということで、最初に作ったのは豚軟骨。
豚軟骨はスペアリブの切り落とし部分で、
そのままコトコト2~3時間煮るとぷるぷるに煮あがる。
肉が少しついている軟骨で、煮るとわかるけれどコラーゲンがほとんど。
軟骨とは言え、犬なら気持ちよく噛み砕ける硬さなのだろうが、
ただゆでただけでは人の歯では太刀打ちできない硬さ。
実は我が家の好物の一つでもあり、人間も一緒においしく食べるために、圧力鍋で下茹で。
豚軟骨800g程度を圧力鍋に入れ、かぶるほどの水を注ぎ、蓋をして加熱。
圧がかかったら弱火にし、15分加熱して、そのまま冷ませば出来上がり。
人間用なら、水の半量を日本酒にし、
生姜1切れを加えると臭みけしと風味が加わり、
よりよい下処置となる。
プルプルの角煮風の煮物にするのなら、
一度ゆでこぼしてから調味液と共に圧力鍋に入れ、
20~30分加熱すれば、それも美味。
今回、メインははななので(笑)、シンプルに水で加熱。
加熱時間によって仕上がりの軟骨の硬さは異なり、
はなのこのみは圧力がかかってから10分加熱。(人には少々硬すぎますが・・・・・)
蒸し汁、はな用、人間用により分けて保存。
手作りごはんというほどの物ではないのだけれど、
下茹でした豚軟骨と生野菜(お勧めはニンジン)を
カリカリフードに加えるだけ。
体重6㎏のはなの場合、
ゆでた軟骨20g、人参15g程度を1日に2~3回。
最初は小さく刻んで加えたのだけれど、
カリカリと共に飲むように一気に食べてしまったので、
ニンジンも軟骨も大きな形で添えた。
大きな塊を噛むのが楽しそうだったので、
日に日にかたまりが大きくなってしまったが、
このあたりは、わんこの好みに合わせていただくのがよいかしら?
術後はおやつもこの軟骨とニンジンだったので、はなは大喜びの日々。
1週間分程度をはな用に容器に入れて冷蔵庫保存して、残りは人間の食事用(笑)。
① 醤油大さじ1、塩・胡椒、好みでニンニクかしょうがをもみ込み、5分ほどおき、
小麦粉大さじ1~2を振り込んで全体にまぶし、鍋に入れる。
② ひたひたより少なめの油を注いで、火にかけ、ふつふつして来たら弱めの中火にする。
表面が固まったら、箸で混ぜて均一に火を通す。水分が抜け始めると油が跳ねるので、
網などで蓋をするのがお勧め。きつね色にカリッとしたら油から引き上げて出来上がり
保存したコラーゲンたっぷりの煮汁は、冷蔵庫で冷やすと上に豚の油がみしっと固まるので、
これを取り除き(お好みでラードとして炒め油などに使っても)
煮物やスープなどに使うと、旨味たっぷりの一品になります。
今回は、ジャガイモ、玉ねぎ、にんじんで、豚肉なしの肉じゃが風。
醤油と味醂でご家庭好みの味に仕上げてどうぞ。
はなのごはんなのか、人間のごはんなのかはさておき(笑)、
はなの体重は戻り、順調な増加傾向になりました。
次回は人は我慢して(笑)、はなのためだけに、
硬く、噛みしめるのが楽しい硬さの軟骨に仕上げておやつにしようと思っています。