寒さの季節に、
温かな色の小粒が実る華奢な樹があったらいいなあ・・と、
10年ほど前から庭で小さな鉢の金柑を一株育てています。
ロクに面倒を見ないせいか、寒さのせいか。
我が家の小粒は今もはりはりの緑色。
でも、店頭に並ぶ金柑の旬は11月中旬から4月初頭。
旬の後半に入るこれからは、
甘味がいっそう増し、皮も柔らかく、まさに丸かじりにぴったりの季節です。
甘味が際立ち、皮の苦みが少なく、生食が一番美味。
もちろん、そうなのですが、ジャムやお菓子に仕立てるのにも手間いらずな時期。
店頭に並ぶ金柑は、庭木とは異なり、シンプルな手順で美味しいジャムが出来上がります。
時間のある時にひと瓶仕立ててみませんか?
金柑は15~30分水にさらし、汚れを流し、
水けをきって横に4~5枚に切り分け、楊枝などで種とヘタを取り除く。
ここが、一番面倒なところだけれど、
甘酸っぱい香りに包まれて、いい気分になっているうちに終わる程度。
金柑を鍋に入れ、金柑の重量の40%の水を注ぎ、火にかける。
煮立ったら蓋をし、弱火。皮が十分に柔らかくなるまで12分程煮る。
蓋をとり、金柑の重量の30%の砂糖を加え、弱火で5~6分煮詰めれば出来上がり。
柑橘を皮ごと煮詰めたものは「マーマレード」と呼ばれるのが一般的で、
皮の苦みをほどよく抜くための時間が必要。
ぶつ切りのままストレートに煮た金柑は、マーマレードほどの苦みもなく、
甘く、優しい酸味。優しい彩に控えめな糖分は「ジャム」の呼び名がしっくりなじみ、
料理名はあえて「金柑ジャム」
桜が咲くまでが作り時です。
2月14日はバレンタイン。
今年はどのチョコを買おうか、何を食べようか、
と、ソワソワしている方も多いのでは?
チョコレートそのものとニキビに関係は無いのだそうですが、
私は少し食べ過ぎるだけで、ぷちっとできてしまうタイプ。
数日、たくさんのケーキとチョコの味見をしたせいで、
今も小さく赤くはれています。
これは私が胃熱体質だからなので、予想通りの結果。
そうとわかっていても、どうしてもやめられないどころか、
バレンタインには何を作ろうかと、うずうずしている休日です。
今回は保存食ではありませんが、
お腹とニキビに優しい、卵を使わない「おからとバナナのベジブラウニー」
気軽なバレンタインギフトにも良いですが、
とてもシンプルな作り方ですので、普段のおやつにおすすめ。
ほろりと苦く、甘さ控えめの優しいお菓子です。
<材料>
おから・薄力粉・バナナ各100g ココアパウダー50g ベーキングパウダー大さじ1/2
A(豆乳100g メープルシロップ60~80g 蜂蜜40g 植物油80g)
胡桃120g 洋酒漬けフルーツ(ラムレーズンなど)100g
ボウルにAを入れて乳化するまでしっかり混ぜる。
フォークでつぶしたバナナを加え、薄力粉、ココアパウダー、ベーキングパウダーをふるい入れる。
おからを加えてまぜ、刻んだクルミと汁気を切ったフルーツを加え、型に流す。
170度に温めたオーブンで30~40分焼く。冷めたら好みの大きさに切り分ける。
今回は、友人との持ち寄り会の一品に、
お菓子の空き缶で焼きました。
蓋をして持参し、
現地で各人のお腹具合に合わせ、
様々なサイズに切り分けるのがいつものスタイル。
18㎝角の焼き型で焼くと丁度の生地量です。
型がない時は、オーブンペーパーを二重にして四角を折って
ホチキスで止めた簡易紙型を作ってどうぞ。