撮影や試作をしていない
スタジオキッチンは
すこんと空っぽな空間。
小さな諸々はすべて仕舞われ。
静けさがが広がる。
アイランドでパソコンを開き、
立ってするパソコン仕事が
最近のお気に入り。
と、言いつつも。
半日を過ぎるころは椅子を引き寄せ。
お世辞にも良いとは言えない姿勢で
どっかりと座り込んでいる。
あけっぱなしになっていた引き出しに
差し込む光をみて。
いけない、いけない。
と背筋を伸ばすのだけど。
この肩こりは何とかしなくちゃなあ。
台所道具を見直しているこの頃。
引き出しの中の小さな道具たちは、
サクサク取捨選択できるのに。
行ったり来たり逡巡中なのは、
スープストック用の寸胴鍋など、
いくつもある大きな鍋。
なぜかわからないけれど
鍋は迷うのだよなあ・・・。
10年近く使うことのなかった
すき焼き鍋。
この先もたぶん使わないだろうと
処分対象だったのだけど。
肉のローストに使ったら
極上の火当たりで、便利極まりない。
考えてみれば
グラタンやキッシュ、
パン型にしてもかなり優秀なはず。
ああ・・・・。
こうしてまた一つ捨てられない。
まだまだ、温かな霜月。
霜はとんとみあたらないが、
もう、半ば。
それでも、冬の気配は漂い。
我慢できずに冬への一線を越えた、
我が家の食卓。
何かといえば、ビーフシチュー。
すね肉を使うので、
とろとろ丸一日煮込み。
一晩寝かしてさらに煮込み。
そこら三日間食べ続ける。
大根やレンコン、ニンジン、
玉ねぎ、キノコがゴロゴロ。
何もしていないのに
毎日味が変化するのが嬉しくて。
冬っていいなあ、と、
にやにやしてしまう、定番料理。
暖かなのか、寒いのか。
パソコン作業の場を
スタジオに移したのが夏。
日当たりがいま一つの広い空間は、
温度変化が少なく、低め安定。
要するに一年中涼しく、寒い。
パソコンに向かってしばらくすると
指先がジンジンしはじめ、
体が冷えたのに気付く。
11月だというのに、
暖房も入れず、扉もあけっぱなし。
要するに暖かいということ、よね。
適当に植えたあれこれが育つ庭。
そろそろ収穫、と、思いつつ
すっかり忘れていた山査子。
甘酸っぱいお茶にしたかったのに、
ほぼ鳥たちのおやつとなっていた。
おかげで朝から賑やかな庭(笑)。
11月の料理クラス、無事終了。
年末年始、クリスマス等々。
ちょっとした集いに役立つ
大皿の料理などを、
いつも通りに野菜山盛りで。
ドイツの真っ赤なクロス。
雪だるま型のプレート、
ヒイラギやエーデルワイス型の
サイドディッシュ。
カフェオレボウル、等々。
国や時代は異なるけれど
すべて真っ白の器尽くし。
テーブルコーディネートと
いうほどの物ではないけれど。
食卓のしつらえも
季節を味わう大切な要素、
ではあるからね。
さて。雨の東京は冷え込み、
否応なしに年末気分がスタート。
忙しさに拍車がかかり始める頃。
心に余裕をもってお過ごしくださいませ。
はなも今月で4歳。
まだまだ子犬・・・・。
そんな気分でいたけれど。
いつの間にやら時は重なる。
普段、椅子生活なので。
床に降りると、
てててっと、
どこからともなく走り寄り、
ころりんと転がって
ぴったりくっつくはな。
可愛いよね~。
仕事場は1階で、
日当たりがいまひとつ。
冬は14時を過ぎると
うっすら暗くなりはじめる。
そして、なぜか戸外より寒い。
朝の温かさに油断して
窓を開けたまま、
雨音をBGMにデスクワーク。
・・・・してたら、さ、寒い!!
指先がじりじりかじかむ。
ということで。
昼食は、湯気ほわほわの、
汁たっぷりの麺。
腹持ちをよくするために
野菜を山盛り煮込み、卵のっけで。
暖かでも霜月。明日は立冬。
油断大敵。