夏が過ぎゆくのに寄り添うように
野菜の高値も収まりつつあるようで。
もっとも、この先の台風の機嫌次第だが。
ナスは保存性の悪い野菜で、
冷蔵庫を嫌うくせに、室温も苦手。
2、3日もおけば、しなしなに。
無駄にしないための方法は様々あるけれど。
誰でも好きなのが揚げ浸し。
頻繁に揚げ物をすることもない我が家では。
残った揚げ油を使い切るのは荷が重い。
かといって捨てるのは忍びないので、
最初から少ない油で揚げることになる。
ナスの場合は直径14㎝の小鍋。
使う油は150ml=135g。
少量の油の場合、小さく切れば簡単だけど。
ナスは断面が多いとかなり油っぽくなるので。
片面に格子の切り目を入れ、ぶつっと半分に切り、半量ずつ、転がしながら揚げる。
最初は切り目を入れた面を下に。
つやつやになったら裏返し。
その後は転がしながら。
格子の切り目がぶわっと膨らめば
中まで十分火が通っている。
続いてピーマンもさっと揚げ。
共に紙にとって余分な油を吸わせる。
熱湯を回しかける油の落とし方もあるが。
紙の上を転がせは、水っぽくもならず、
油切れは十分。
薄く味を調えた熱々のだしにひたし。
一度煮たてて火を止める。
冷蔵庫で3~4日はおいしいまま。
揚げ油は熱いうちに濾し、残ったのは60g。
大さじ5杯なら、すぐに使い切れる。
使い忘れないように、ガラス瓶に入れて目に付くコンロの横におく。
酷暑のうちがおいしい作り置きのひんやり揚げ浸し。明日にでもどうぞ。
ピーラーやスライサーの類が苦手。
というか、使いこなせず、現在に至る。
でも、スライサーだからこそ
おいしくできる料理もあるわけで。
気持ちと時間に余裕ができたこの頃、
ようやく、あれこれ試し始めた次第。
ゴボウはささがきが一番早いから。
きんぴらはささがき一辺倒だったが。
最近の母は少々噛みにくそうで。
でまあ。
マーケットのレジ横につるされていた
チャラい千切り器を買ってみた。
使いやすいかといえば・・・う~ん。
まあ、初めて使ったものだし、
使いこなすコツは見つかるだろう。
で、ゴボウをカット。
見事にてんでバラバラな太さ、長さ。
なのに。これが意外と噛みやすかったよう。
なるほどねえ。面白いものだ。
さて、次は何を切ろう。
厳しい暑さが続くけれど。
夕暮れになれば、秋の虫の奏でが
蝉の合唱の向こうに始まっている。
子供たちの短い夏休みも終わりが近く。
そろそろ消化器系に夏疲れが現れる頃。
定番作り置きの煮豚は、
今年の梅干し作りでできた
梅酢と赤紫蘇を使い、
生津止渇と消化の安定を。
それにしても。
5%塩分で漬けた梅酢は
しょっぱすぎず、使い勝手がいい。
少量の試し漬けだったので梅酢も少なく。
あっという間に使い切ったのが残念だが。
このぐらいが程よい、の、かも。
もやもやすっきりしない胃のために、ラッキョウを添え。
秋に向けての潤い準備には
渋皮ごと挽かれたピーナッツペーストを使ったたれ。
ああ、来月こそ、養生クラスを開講したいものよねえ。
義母、実母、いずれも一人暮らし。
高齢になり、あれこれ不具合もあるが。
誰かが、週に1,2回訪ねることで
今のところ、平穏に過ぎている。
料理を持参したり、作ったり。
一緒に食事をとるたび、
歳をとったなあ、と感じるが。
まあ、私もこれから行く道なわけで。
正直なところ、興味深くもある。
作り置きの定番のニンジンサラダ。
スライサーを使うようになって
食べやすくなったのだけれど。
それでも硬いようで。
母用は、味がなじんだサラダに水を加え、
汁気がなくなるまで、2~3分煎り付ける。
冷めれば、ほどほどに歯ごたえの残るサラダとなる。
一口が小さくなり。柔らかくなり。
味付けだけがおいしさではない、この頃。
31日に新刊ができました。
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自粛期間中、
とめられない仕事がいくつもあり。
否応なく、大量の買い出しに
混み混みのマーケットへ。
凄まじい混みようにひるみつつ、
仕事なのだと割り切り。
とはいえ。
何度も買い物に出る気にならず、
自家用の買い出しは後回し。
週に一度の買い物で過ごしていました。
きっと皆さんも買い物の回数を減らしていたでしょう。
そして、買った食材を保存するための知恵を絞っていたでしょう。
調理して冷凍か冷蔵するのが、その後は手間いらずですが。
日がな一日料理しているような毎日で、それも次第に面倒になり。
作り置きを食べるのにもうんざりし。
冷凍庫もいっぱいいっぱいになり。
いったん立ち止まり、我が家に合った食材保存を考えました。
野菜は鮮度を保つ工夫をして冷蔵。若しくは半調理で冷蔵。
肉や魚は下味をつけて冷凍。
この2段構えが一番効率よく賄え、無駄なく使いきれました。
この本では肉、魚に下味をつけて冷凍し、それを使った料理を紹介しています。
下味をつけておくことで、野菜を足すだけで調味なしで仕上がります。
そろそろ書店にも並ぶ頃です。ぜひ手に取ってごらんください。