霜月も終わり、師走へと向かう今日。
何が違うわけでもないのに、
12月は飛ぶように過ぎる。
撮影のたび、賄いと称して
しつこいほど焼き続けたふすまパン。
毎回配合を変え、水分量を変え、
私にとって、貴重な試作の日々でもある。
毎日パンを焼くのは簡単だけれど
食べきるのは不可能なので、
食べてもらえる場があるのは、幸い。
ひどいときは、おにぎりとパンまでが並ぶのだから(笑)。
毎日続けることで見えることもある。
と、わかっていても現実問題として実行するのは難しいものだから。
なかなかに幸せな11月だったなあ。
洗濯物は外干し派。
日の出が遅くなると朝はいつまでも暗く。
今日一日、晴れるのか、曇るのか、
はたまた、雨なのか・・・・・。
洗濯をしたものかどうか決めかねる。
天気予報を信じればよいのだけれど、
「こんなに暗くて雲があるのに、
晴れるわけないじゃない」とか
「この空で雨が降るなんてありえない」とか
無駄な異論反論が頭をめぐる。
仕事との兼ね合いがあるので、
毎日外に干せるわけでもないから、
大物の洗濯がたまると朝から逡巡する。
「しょうがない、今日はやめておこう」
と決めた日に限って、
10時ぐらいから眩しい青空。
でもこれからじゃ乾かないものねえ・・。
眩しく差し込む日差しの中で、
「素直に天気予報を信じればいいのに」と言っているような、はな。
さて、今日はどうしたものやら。
先代犬のじろは、
処分のために兄弟犬共々
飼い主が保健所に持ち込んだ犬だった。
出会えた私たちは幸せだったけれど、
その経緯を考えれば
いまだに怒りがこみ上げる。
はなも保健所から引き出されたが、
どういった経緯でそこにいたのか、
詳しいことは何もわからず、
当然、誕生日も不明。
仮親さん宅で出会ったときは
3,4か月の子犬で、毛色が違うけれど、
そっくりのお姉ちゃんわんこと一緒だった。
11月生まれということは伝え聞いてたので、
我が家で決めた誕生日が11月27日。
はなにとって、生まれた日なんて
どうでもよいことだろうけれど、
飼い主が祝いたい。ただそれだけ。
普段はカリカリフードなので、休日の今日、朝からはな用に料理してみた次第。
鶏と豚肉をたたいて丸めた大きめのミートボールに好物のブロッコリー。
ちょっぴりのジャガイモと生食用かぼちゃ、バナナで甘みをつけたわんこパン。
意外ときれいな一皿になったじゃないの、と自己満足している飼い主をよそに・・・・・
1個ずつ匂いをかぎ、舐め、ゆっくりゆっくり確認しながら食べてゆく。
もちろん好きなものから順番に。
最後に食べたのは一番手間のかかったわんこパン(笑)。生かぼちゃはお嫌いなようで、残し。
去年みたいに肉だけでよかったのに、というセリフが聞こえてきそうなその表情。
ま、想像通りだけどね(笑)。
23日は二の酉だった。
15年ぐらい前までの酉の日には
30人もの人を呼ぶ集いを開いていた。
準備にも丸1日かけ、
一晩中、うるさいほどに賑やかだった(笑)
酉の市も、今と比べれば
もっとずっとにぎわっていた。
最近は(酉の市に限ったことではなく)、
集い自体を、あまり開かなくなった。
そして集まる人数もぐっと少なめ。
多すぎると皆でひとつの話ができず、
ただ賑やかなだけになってしまい、
面白味を感じなくなった。
というのもあるし、正直なところ、
たくさん人がいると疲れるから(笑)。
ここ数年のお酉さんは、
近所の店に集まっていたのだけど。
休日でもあったので、我が家でまったり集合。
翌日のスケジュールもあるから、皆が、健康的な時間に帰宅。
まあ、夜通し遊ぶ体力がなくなった・・・・といえば、それまでなのだけど(笑)
一晩中、雨の降りつける音が続いた。
これなら寒くても雪にはならないだろうと
ぬくぬくしていた今朝なのに。
少し前から雪に変わり始めた。
ひどく積もりませんように・・・・
大きな揺れと津波警報に
心臓をきゅっとつかまれた一昨日。
はなは地震が苦手で、部屋の中を逃げ惑う。
今朝の小さな揺れですら、
大慌てで逃げ場所を探しまわる。
「大丈夫だよ」と声をかけても
全く耳に届かず、プチパニックで、
安心させる術を見つけなくては
災害時に守れないなあと心配になった。
友人たちが集まった昨夜。
はなは、我が家に来る人が苦手で、
相変わらず、大きな声で吠え続ける。
皆におやつを上げてもらったり、
優しく話しかけてもらったり、私が大きな声でおこったり。
吠えると音と振動が出る首輪をつけたこともあったのだけど、何一つ効果がない。
きっと、こちらがもっとしっかり向き合って、丁寧に教えなくちゃいけないのだろうなあ。
犬と暮らすと散歩が欠かせない。
そして、散歩をすれば、
犬を通した知り合いがたくさんできる。
毎日のように会う人もいて、
それなりのおしゃべりをするのだけど、
知っているのは犬の名だけ。
○○ちゃんのお父さんとか、
○○君のお母さんとか。
老犬で、ヨロヨロしながらも、
朝晩の散歩を欠かさないIちゃん。
日に日に痩せてゆくのだけど、
穏やかで落ち着いたお父さんと
楽しそうに散歩をし、
わちゃわゃのはなとも遊んでくれる。
それなのに・・・・・・
今朝お目にかかったお母さんが
「お父さんの方が先に逝っちゃったのよ」
と・・・・・・・。ああ、なんてこと。
ご家族やIちゃんの心を思えば、私が泣いている場合ではないけれど、やるせなく悲しい。
ご冥福をお祈りいたします。Iちゃん、明日も会おうね。
明るい日差しが差し込む、日曜日。
温かな・・・いや、暖かすぎる11月。
我ながら、なぜだかわからないのだけど。
休日の仕事はうきうきと楽しい。
眩しく朝日が差し込む中、
仕事場で、一人黙々と仕込む時間は
至福のひと時。
休日に流れる空気は独特。
静かでいて、朗らか。
まあ、私の気のせいだといえば、
それまでなのだけど。
加えて・・・・・
付き合わされるスタッフは
たまったもんじゃないだろうなあ。
とも思うので。
「たまに」だからこそ、なのかもね。
お日様がのんびりと昇るようになった。
目覚めても部屋は真っ暗で、
「あれ?何時かな」と
時計を見れば、まだ4時30分。
夏だったらもう起きてしまおうと
思う時間なのだけれど、
冬は二度寝の誘惑に勝つことができない。
あと30分ぐらい、と思いつつ
「はっ!」と気が付いた時には2時間経過。
結局、慌てて飛び起き、
バタバタと朝を過ごすことになる。
太陽の通り道も低くなり、朝日も夕日も部屋の奥まで眩しく照らすのだけれど
お日様頼りでは起きられない季節になったなあ。
今年最後の料理クラスでした。
ご参加くださった皆様、
ありがとうございました。
次回は年明けになりますが、
また楽しい時間をご一緒させてください。
本日ご紹介した軽く燻した鰤。
3~4日冷蔵保存できますので、
年末年始の人寄せ献立にお役立てください。
さて、私はといえば。
そろそろ年越しに向けて走り始めます。
作り置けるものは作り。
ストックの整理整頓をし、
クリスマス、おせちのための仕込みも。
あわただしくなる仕事の合間に
「あ~、忙しい」と言いながら、
うきうき、そわそわ、至極楽しく料理をする季節の始まりです(笑)。
雨ばかりだった今年は
キノコ類が豊作だそうで。
とはいえ、天然物は流通には乗らないので
自然の近くにいなければ
その恩恵にあずかることは、ほぼないのだが。
稀に店頭で手にできることもあって。
石突に土が残り、大きさもまばらな
無骨な姿で並んでいたのは平茸。
しめじの原種といったところか。
焼くのがいいのか、煮るのがいいのか。
迷った末、酒蒸し。豊かな香り、心地よい歯切れ、う~ん、美味。
シイタケ農家の方が、おいしく食べるのに必要なのは何より鮮度だと言っていたのを思い出した。
このキノコもとりたてを味わいたかった、と、己の強欲さに呆れつつ。
天然物ほど、鮮度に勝るおいしさはないのだろうなあと、想像を膨らませた一皿。
撮影をしていない日の一人ランチは
概ね、冷蔵庫の残り物整理。
そして、残り物は野菜がほとんど。
何でもかんでも鍋に入れて雑炊にしたり、
炒めてチャーハンの具やパスタを和えたり、
要するになんでも入っている一皿仕立て。
時折無性に食べたくなるのが
チーズを絡めて四角く焼いた目玉焼き。
作り置きのケチャップを
(写真はマッシュルームケチャップだけど)
たっぷりのせ、半熟の黄身を絡めながら、カリッと焼けたしょっぱいチーズを味わう。
ちょっとジャンクな香りが漂い、むふふっとにやけてしまう昼の一皿。
すっきり晴れ渡った空が心地よかった週末。
立冬を過ぎ、冬は歩みを緩めたよう。
それでも、陽が落ちればそれなりで。
寒がりのはなは、
早く布団を敷いてほしいとあれこれアピール。
どうにもならないと思ったら
自分のベッドをガサガサ、ホリホリ、
好みの形に(?)ベッドメーキング。
マットの下に入り込み、
ぬくぬくな満足の表情ですやすや熟睡モード。
子犬のころは一日中遊んでいてほとんど寝ないわんこでびっくりしたものだったけれど、
今は昼も夜もよく寝る、ごく普通のわんこに育ったようです。
何度撮っても思うような写真にならず、
スマホ用のテクニックを勉強しなくちゃ
と、思っていたのだけど。
よく見たらレンズが割れていた。
どうりですべてがソフトフォーカス。
撮った写真を見返すと、
1か月以上前から割れていたようで。
日に日にひび割れがひどくなったのかな?
こんなところに飛び出ているんだから、
割れて当然の構造のようにも思えるけど。
修理したものやら、思案中。
赤カブの酢漬けも漬け込み終了。わずか1㎏程だけれど、我が家のひと冬を賄うには十分。
今年は下漬け時間を長くし、漬け酢もギリギリ少なめ。仕上がりが楽しみな鮮やかなひと瓶。
少し前から使えなくなっていた写真アプリ。
不思議なことに使えるようになった。
アプリ自体古いし、写真加工といっても
パソコンへの取り込み、
回転と縮小しか使わないのだけど、
使えない間は
写真を撮る気も喪失気味だった。
半日ぽっかりと時間が空き、
思い立って暮れ用の瓶詰め作業を始めた。
いったん始めたら、勢いがつき、
肉、魚、野菜、果物、豆、等々、片っ端から。
ストックの空き瓶を使い切りそう・・・・・・というか、保存場所はどうしよう・・・・・・。
さらに、いつものマーケットにSサイズのミカンが入荷していたので、
夜になって、定番の丸ごとミカンまで仕込んでしまった。これは今でなくてもよかったのに(笑)
すでに小瓶を使い切ってしまい、大瓶の仕込みになってしまったけど、
人が集まる、楽しい時間に開けるのを楽しみに熟成させればいいか。
すぐに食べられるものは一つもないのだけれど、作る時間は最高に楽しいなあと、心は晴れ晴れ。
冬の朝の寒さを忘れていたなあ。
と、ぬくぬくの寝床の中で思うのだけど。
本当に寒くなるのは、これから。
はなは、常に日向で寝転がっている。
お日様を浴びすぎて暑くなり、
ゼイゼイ、ハアハア、息を荒げながらも、
決して移動しようとはしない。
本気寝のときは寝床へ閉じこもるのだけど、
くつろぎたいときは、連れ合いの足元。
椅子とテーブルと連れ合いの足。
周りを囲まれている方が安心という話もあるけれど、ここはどう見ても危険でしょ(笑)。
何がはなに安心をもたらすしているのかわからないけど、お気に入りポジションの一つ。
たたきつける雨音の中、眠りについた夜。
目覚めは風の吹きつける音の中。
うつらうつら、
時折目覚めながらも眠り続け。
我ながらよく眠るなあと感心する。
山ほど残っていたパセリの軸を
ハーブソルトに仕立てた。
なかなかに使い勝手がよく、
なるほどなるほどと自画自賛。
まあ、パセリの軸が山ほどある。
という状況はめったにないのだけれど(笑)
本当の誕生日はわからないはなだけれど。
11月生まれだと聞いているので、
今月で2歳になるはず。
子犬で保護されているので、
さほど怖い目にあったことはないだろうに、
天真爛漫で無邪気な子犬のころとは違い、
子供、オートバイ、自転車、などなど、
嫌いなものが山ほどできてしまった。
散歩道で子供の大きな声や
宅急便の台車の音が聞こえると、
そこから先へは行きたくないと
座り込んで猛アピール。
こちらがリードを少し強く引けば
否応なくついてくるので、
実際はたいしたことはなく、とりあえず主張してみるというところのようだけれど。
ただ、車に乗ること、車がたくさん通る大きな道だけは、パニックになるほど嫌がる。
これだけは何とかしたいと思いつつ、まあ、苦手なものがあっても当然でしょ。
なんて、優柔な飼い主だから、なかなか克服できないんだろうねえ。
ピカピカの新しいものは苦手で、
使い込んだものや
少しくたびれた様子のもの。
古道具やアンティークが好き。
若いころから使い続ける台所道具や器は
私の仕事時間と同じ時を共有し、
私と同じように年をとり、
新品だったすべてはビンテージとなり、
積み重なった時間が趣。
とは、ならないのが悲しいところ。
山ほどの道具や器の整理整頓を思い立つたび、
あれはとっておこう、これも、それも、と、結局手放さないまま時間が過ぎる。
まだしばらく、物に囲まれていたいということかなあ。
冬の気配がひたひたと。
散歩道の木の葉の紅葉が
いまひとつだなあ・・・・・
と、思っているところに届いた彩。
島根の西条柿。
両手の平で包み込むほど、
ずしりと重く、大きな果実。
明るい日差しを浴びて、
つやつや、きらきら、輝く。
産地へ赴くたび。
作り手のあまりの誠実さに
こんな食べ方でいいのか、と、
日々を振り返り、猛反省。
台風に振り回された秋の日々。
いまだ、日常を取り戻せない方々もいる。
人は自然の中でしか
生きることはできないとわかっていても、
穏やかな時間が
1分でも早く取り戻せることを祈るばかり。
ありがとうございました。そして、ごちそうさまでした。